ご相談の多い症状

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- アトピー・皮膚病 -

漢方を使ったアトピー・皮膚病治療
東洋医学での考え方

アトピーや皮膚の病気は、生命エネルギーである「気」が先天的に不足していることが原因と考えられています。一般的なステロイド剤などの治療も併用しながら、漢方では生活習慣の改善を行います。
漢方は体調を整え、皮膚の改善が見られるようになるまである程度の期間が必要になります。

皮膚病とは

私達の皮膚は、体質的な素因や栄養不足、睡眠不足など体が発する信号が現れやすい部分です。外部からの刺激や接触にも大きく左右され、いろいろな症状が現れてきます。また、腸内環境が影響するとも言われています。
漢方では、身体に作用して病気を引き起こす原因(邪)として 風、寒、暑、湿、燥、火(熱)の6つがあります。

特に皮膚に現れるものとして大きく4つに分かれます。

強いかゆみ

風邪(ふうじゃ)と呼ばれ、健康な皮膚を風のような速さでかゆみが襲う状態を言います。


ジクジクするかゆみ

湿邪(しつじゃ)と呼ばれ、患部に水を多く含んている状態を言います。


発赤型のかゆみ

熱邪(ねつじゃ)と呼ばれ、患部に赤みがあり炎症が強く出ている状態を言います。


カサカサするかゆみ

上記3つの症状が長く続いて慢性化すると、体内の栄養物質や潤い物質が不足しカサカサした症状へ変化します。

尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)の患者様

尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)とは「皮膚の疾患」です。乾癬にはいくつかの病型がありますが、尋常性乾癬が約90%を占めます。
原因はまだ明らかにはなっておりませんが、乾癬になりやすい遺伝的素因があることだけは解っています。また、遺伝的素因に様々な環境因子(不規則な生活、脂肪の多量摂取、ストレス、自己免疫疾患、肥満、感染症、特殊な薬剤など)が加わると、さらに発症しやすいと言われています。
乾癬の発疹は、かゆみをともなうことがあります。特に運動をした際、入浴後やアルコールを摂取した際、また香辛料の強い食事をした際など、身体が温まることでかゆみを引き起こすことが多々あります。
主な症状としては、皮膚に紅斑や発疹ができる、紅斑ができたところが乾燥し、銀白色で細かい鱗屑(りんせつ)ができるなどがあります。出来てしまったかさぶたは、やがてフケのようにボロボロと剥がれ落ちます。皮膚病の乾癬は人に移る心配はなく、内臓を侵すこともありませんし、命にかかわることもありません。正常な皮膚との境界がはっきりしているという特徴もあります。

上記の患者様も当院の漢方で完治しています!

アトピー性皮膚炎とは

アレルギー体質の人におこるかゆみのある慢性湿疹のことを言います。
診断基準としては、「増悪、寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」と定義されているようです。

清らかなものを全身に巡らし、老廃物や排泄物を体外に除外する働き

皮膚は呼吸しているため、漢方では呼吸機能を管理している肺に属します。大腸も排泄物を処理する場所のため肺に属します。
肺は、体外からの空気などに触れる場所のため、ウィルスや花粉などの異物から身体を守る場所でもあります。
この防衛反応(バリア機能)がうまくいかないと、風邪をひいたり、花粉症などのアレルギー疾患が起こります。
また大腸の状態が悪いと排泄物が体外に出せないため、肺の働きが正常に行えず、肌荒れや咳などの症状が起こりやすくなります。

摂取した飲食物を消化吸収し、
気(エネルギー)や血の元になる栄養に変えて心肺へ送る働き

脾は肺を養っている場所でもあるため、脾の状態が悪くなると肺の機能にも支障をきたします。
暴飲暴食やストレスなどで正常に消化吸収がされないと、下痢や便秘などをひきおこします。
脾の働きで、手足の末端まで栄養が届くと美しい肌が養われます。

水分代謝や免疫機能に重要な働き

腎のエネルギーは、生まれたばかりの頃は弱く、成長と共に強くなっていき、30代以降は徐々に低下、最後は完全に無くなったところで寿命となります。
水分の調節が出来ないと、乾燥したりむくんだりします。腎機能低下で骨髄での白血球など免疫細胞の産生に異常が生じることもあります。
アトピーや喘息などのアレルギー疾患が慢性化したり、他のアレルギー疾患を発症することがあります。

アトピー素因とは

  • 家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちのいずれか、あるいは複数の疾患)
  • IgE抗体を産出しやすい素因。つまりアレルギー体質の事をさします。

生活上での注意点

アトピー性皮膚炎の場合、食生活の影響が大きくなりがちです。
遺伝的な要素により皮膚の防衛力や保水力が乏しく、刺激を受けやすい状態のため、食事に注意を払う必要があります。
アレルギー性疾患と考えたほうがよいでしょう。

アトピー・皮膚病 Q&A

漢方薬とステロイド系の薬を併用しても大丈夫ですか?
漢方は治療の柱です。ステロイド外用剤を適切に用いてつらい症状を抑え、漢方で補っていくのが適切な治療法です。漢方が効いて症状が改善されれば、ステロイドの使用量は自然と減っていきます。
食事制限はありますか?
アレルゲンになりやすい食品や添加物はできるだけ控えた方が良いです。毎日継続することが大事なのでストレスにならない程度で、塩分や糖分を制限していきましょう。
漢方薬での治療は、赤ちゃんでも大丈夫ですか?
年齢制限は特にありません。逆に若いほうが、効果も早く現れるようです。薬が飲みにくい場合は、フレッシュジュースやお茶を混ぜても大丈夫です。
アトピーに効く漢方薬はドラッグストアでも購入可能ですか。
一部取扱のある商品もありますが、体調や体質によってどの薬が良いのかを必ず薬剤師に相談した上で購入すると良いでしょう。
秋冬や乾燥している時は、保湿クリームを使っても良いですか?
刺激の少ないものやご自身に合っているローションなどであれば、特に問題はありません。

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