- 腰痛 関節痛 -
漢方を使った腰痛・関節痛治療
東洋医学での考え方
漢方は、整形外科の検査では原因が特定できず、それほど強い痛みではないがつらい、慢性的な腰痛に対して効果的といわれています。
整形外科にて処方される腰痛治療の薬は主に痛み止め(消炎鎮痛薬)であるのに対し、漢方は、全身の血液循環を改善することで痛みを軽くするものなので、体調をよくしたり、体質を改善する効果も期待できるとされています。
腰痛に効果的な漢方をご紹介する前に、まずは東洋医学では腰痛をどのように考えているのかについて解説します。これを知ることで、より自分の腰痛に合った漢方を選べるでしょう。
東洋医学では、気・血などのエネルギーや栄養物質が、経絡(けいらく)という通路を通って全身に運ばれると考えられています。腰痛は、腰部の経絡の流れが悪くなることで起こりますが、その原因には以下のようなものがあります。
腰痛・関節痛とは
腰痛
運動不足や加齢によって筋力が低下することで正しい姿勢を保つことが困難になり、腰に負担が発生することがあります。
若くても、長時間同じ姿勢をしていると、筋肉が疲労して血流が悪くなり腰痛となります。
関節痛
関節の間でクッションの役目をしている軟骨がすり減って、痛みを引き起こします。
体重の増加でヒザへの負担が増し痛みが出る場合や、スポーツで手や腕などを酷使すると関節の軟骨が摩擦ですり減り、関節の動きが制限され痛みを引き起こす事もあります。
腰痛・関節痛の主な原因・症状
- 腎虚(じんきょ)に
よるもの
- 腎とは、腎臓だけでなく泌尿器や生殖器なども含まれます。加齢やストレス、過労などによって腎の気が不足することを腎虚と呼び、腰部に十分な気が巡らないことで腰痛や下肢のだるさ、排尿・排便困難などが起こると考えられています。このような腰痛は、体を動かした際に痛みが強まり、慢性化しやすいという特徴もあります。
ストレスやイライラによって肝(かん)の気を傷つけたり、脂分の多い食生活によって血液がドロドロになり、血の巡りが滞ると、腰痛の原因となります。この血の滞りを「瘀血(おけつ)」と呼びます。
このような腰痛は、起床時に痛みが増し、体を動かすと緩和するという特徴があります。女性の場合は、腰痛の他に生理痛、便秘、肌のくすみなどをともなうこともあるとされます。
- 寒湿(かんしつ)に
よるもの
- 冷えや湿気などの寒湿の邪気が体に侵入すると、腰部の血流が阻害され、水分代謝も悪くなって腰痛が起こるとされます。お腹や手足の冷え、水分の代謝が悪くなることによる足のむくみなどの症状をともなうこともあります。
それぞれの腰痛・関節痛の原因に応じて、
「腎虚を改善」「瘀血を改善」「冷えを改善」
する漢方
生活面での注意点
効果のある漢方薬を取り入れると同時に、日常の生活でも予防できることがあります。
運動
関節痛は、筋肉の低下が原因であることが多いので、筋力を鍛える運動を取り入れましょう。
ジムで本格的に行っても良いし、軽いウォーキングやスクワットなど気軽に自宅でできるものから始めても良いでしょう。
食事
バランスのよい食事は、大切です。特に骨や軟骨のもととなる成分を意識して取り入れてみましょう。
- カルシウム Calcium
- 小魚、乳製品、大豆製品 など
- ビタミンD Vitamin D
- いわし、きくらげ、干し椎茸 など
※カルシウムとセットで摂取、太陽の光を浴びることでも体内で生産されます
- グルコサミン Glucosamine
- エビやカニ、きのこ類、動物の軟骨 など
- コンドロイチン Chondroitin
- オクラ、なめこ、納豆、山芋 など
姿勢
普段の何気ない姿勢が、関節や腰に負担を与えていることがあります。
正しい姿勢と歩き方を意識するだけで、痛みが軽減されることもあるので是非実践してみてください。
- 良い姿勢とは
- 耳、肩、骨盤、くるぶしが一直線になります。頭の後ろから斜め上に引っ張られる感じでアゴを引き、下腹に軽く力を入れた状態を保つことで、肩こりや腰痛の改善になります。
- 良い歩き方とは
- 腹筋と背筋を使った良い姿勢の状態から、一直線上を歩くイメージで足を運びます。 目線は進行方向の少し遠くで、つま先で地面を蹴ってかかとから着地します。モデルのようにキレイに歩くには、腰から動かすことを意識してみてください。
腰痛・関節痛 Q&A
- 慢性的な腰の痛みにも漢方は効くの?
- 漢方薬は西洋医学では十分な対処ができない慢性的な痛みに対して有効です。
薬はどんな体型の人でも同じ痛み止めが処方されるのに対し、漢方は体格や体調などをみてその人にあった漢方を処方するので効果が高いのです。
- なぜ漢方薬は、一人ひとりに合わせた処方なのですか?
- 漢方では、同じ症状でも痩せ気味で虚弱体質の人と、汗っかきで体力がみなぎっている人では、使う漢方が違います。
それは、漢方に様々な働きがあり更に体質によって合う合わないがあるからです。生薬は400種類近くありその配合割合によって複数の漢方薬が出来上がります。
お客様の声
- 腰痛でずっと痛み止めの薬と湿布で何とか過ごしていました。すごいですね、漢方がこんなに効くとは分かりませんでした。食生養も教わり、痛みをほとんど感じない生活は本当にうれしいです。(60代 男性)
- 半年ほど腰が痛いのが続いていて、寝ていても苦しく寝不足にもなっていました。今では痛みもなく、漢方薬のおかげなのか、いつの間にか足の冷えも良くなってきました。延期にしていた旅行にも行けそうです。(70代 女性)
- 腰痛と坐骨神経痛で通院治療で通院治療していましたが、なかなか良くならないので知人の紹介で来店しました。漢方薬3種類合わせ3ヶ月でほとんど痛みがなくなりましたが、不安なので漢方1種類だけ服用しています。(60代 男性)
- 腰から足にかけて痛みがあり、2階に上がれなくなってしまい来店しました。漢方と健食を併用して2ヶ月で8割くらい良くなりました。(70代 女性)